1学期のテーマはみんなが大好きな「お祭り」がテーマ
民間学童commonの探究学習プログラム(common time)は毎学期子どもの好奇心によって、変わっていきます。在籍する子どもが変われば、興味や好奇心も変化して当然。ですので、common timeのテーマも学期毎にスタッフみんなで「次の学期はこれがいいかな?」「いやいや、最近の子どもたちを見ていると、こっちの方がいいのでは?」と検討を繰り返して、決まっています。
そんな中で、1学期のcommontimeのテーマは「お祭りです」。
3学期に防災フェスにでたことがで、子どもたちの熱が「もっとcommonの外の人たちに見て欲しい」という高まりがあったことや、保護者様からも地域を巻き込んだことがとても子どもたちが楽しそうだったというご意見もありましたので、より地域に出ていけるものはなんだろうと考えてのテーマ決定です。
また、1学期は新1年生が25名以上入所してくるので、2年生以上のお兄さんお姉さんと仲良くなるために、より楽しめるテーマにいました。
お祭りのマスターは一番身近な場所の「あの人」
民間学童commonの探究学習プログラムcommon timeでは、机上の勉強だけでなく、より体験的な学習を大切にしています。
低学年の子どもたちにとっては、「〇〇みたいな人になりたーい」「あの人(もの)かっこいい/かわいい!」という憧れが知りたいという動機により繋がります。
そのため、commontimeでは、テーマに合わせたマスター(人)にできるだけ登場して頂いています。
今回のお祭りでは、流山おおたかの森S・Cや流山おおたかの森駅前広場を運営している東神開発で、たくさんのイベントを企画されている小宮様をお招き致しました。
マスターの小宮様からは、街の役割やイベントを作るときに大切にしていることを、クイズ形式でお話頂きました。子どもたちからは「何人でイベントを作っているの?」「やりたいけど難しいときはどうするの?」など色々と質問があがりました。
このように、子どもたちが普段から触れている場所やイベントを実際に手掛けてくれる人のお話を聞くことで、お話と記憶が繋がり、想像がより膨らみ、疑問が沸きやすくなります。
月曜日の視点(地域・文化)~コモリンピックを開催しよう~
探究学習プログラムcommontimeでは曜日によっての視点があり、その視点でそのテーマに触れていきます。今回の月曜日の視点は「地域・文化」でした。
今年はちょうどパリオリンピックが開催される年でもあるので、子どものたちにスポーツの祭典(オリンピック)を通じて、地域・文化をしって多様性に触れて欲しいとという願いもありました。
今回のゴールは、コモリンピックピックというcommonでのお祭りをみんなで作ろうというものでした。
そのためにまずは、様々な国のお祭り・国技・国旗を紹介し、それぞれが国旗を作ることで、日本以外の国にも興味をもってらいました。異学年ということもあり、知っている国もあれば知らない国もあり、子どものたちの間での学び合いがとても印象的でした。また、言葉がお互い分からなくても伝わるピクトグラムがあることも知り、コモリンピックではそれも作い、活かしていきました。
また、おおたかスポーツコミュニティ流山の小林さんをお招きして、パラリンピックの正式種目であるボッチャを実際に体験し、自分たちのゲーム作りに活かすだけでななく、障害のある方もスポーツを楽しむ大会がパラリンピックということを学びました。
火曜日の視点(アート)commonねぶたパレード!
「ねぶたって青森じゃないの?」と疑問に思われる方も多いかもしれませんが、実は青森県外では最長のねぶた運行として「柏ねぶた」が実施さています。その柏ねぶたが2023年を持って終了してしまったということで、commonで復活できないかという想いから、火曜日のアートの時間で「commonねぶたパレード」をやろういうことに決定しました。
今回の張り子(ねぶた)を作るに当って、子どもたちが通う学校の校歌やシンボルを調べ、それを題材に作ることにしました。これには、1年生であれば1学期でまだまだ学校に慣れない時期でもあるため、「少しでも知って早く学校に慣れて欲しい欲しい」、そして2年生以上では自分たち学校という意識持つことで「お兄さんお姉さんという意識を持って欲しい」というcommonスタッフの願いも込められています。
自分たちの学校のことをまずは絵にして、どんな張り子をつくるかみんなで考えました。次に張り子をどのような順番で作るかを学び、チーム毎に制作をしました。
今回は、かなり大物の制作だっため、骨組みは段ボール、肉付けは新聞紙、そしてその上に和紙をみんなで協力して貼って、絵具で色を付けるという協調性がかなり必要で、子どもたちにはとても学びになったのではないでしょうか。
最後のWelcome common Dayでは、保護者様や地域の方の前で練り歩きを行い、とても誇らしげな子どもたちの顔が印象的でした。
また、今回制作したねぶたは、流山おおたかの森S・CのFLAPSのイベントスペースに展示をしたり、地域の保育園や老人ホームへの出張夏祭りをcommonの子どもたちが行い、より地域との交流を深めていくために活用されます。
水曜・木曜の視点(サイエンス)~科学の祭典in common~
水曜と木曜はサイエンスの視点です。今回は、いろんな科学実験が楽しめる「科学の祭典 in common」を、Welcome common Dayで開催することにしました。
Welcome common Dayは探究学習プログラムcommontimeの最後の週末に、保護者様や一般的の方も参加できる、commonでの学びの展示会(エグジビジョン)です。
そのWelcome common Dayで、来場者が楽しめるような実験作りを行いました。もちろん、楽しんでもらえるためには、実際に自分たちが経験してなければならないので、下記のような実験を1学期を通して行いました。
サイエンスの視点では、小学校低学年に必要な4要素「工作・算数・観察・実験」を子どもたちに体験して、科学が楽しいものと思ってもらえらたらという願いを込めました。
・工作①では、ペーパーブーメランを作り、投げたものがちゃんと戻ってくるための条件を探し、観察する力と工夫する視点を学びました。
・工作②では、科学玩具まゆだま制作を通して観察する力とどうしたらできるのだろうという試行錯誤の過程を楽しむ。
・算数①では、ごむかけ遊びを通して、線対称や回転対象などの算数を楽しみながら学ぶ。
・算数②では、タングラム(正方形パズル)を通して、パズル感覚で見えない形を想像する力や組み合わせる力を育む。
・観察では、双眼実態顕微鏡や顕微鏡の使い方を知り、今後の子どもたちが興味をあるものを自分たちの力で観察できるようにする
・実験では、メントスコーラや、水と油を使ったビンの中の海で起こる現象を、条件を変えて実験することで、現象の原因の一部が見えてくることに触れました。
金曜の視点(キャリア)~お祭りを盛り上げよう~
探究学習プログラムcommontimeの最終週に行われる、一般公開されるWelcome common Dayを1つお祭りと捉え、どうやったら盛り上げることができるかを子どもたちと一緒に考えました。
最初は、ハロウィンやバレンタインなど自分たちの身の回りイベントから、どうしたら盛り上げるのかを話し合い、「装飾部」「音楽部」「チラシ・看板部」に分かれて活動をしました。
活動期間の途中には、ハーバード大卒DJのガクさんをcommonに招いて、海外での話を交えながら、イベントでの音楽の大切さや楽しさにふれました。実際にDJ機材を用いての演奏に子どもも大人も自然と体が動き、とても盛り上がった1日になりました。
装飾部は花火やフォトスポットづくり、音楽部はハンドベル演奏やプログラミングソフトscratchを使っての音楽リスト作り、チラシ・看板部はPCを使ってのチラシ制作やフェルトなど様々な素材をつかっての看板づくりなど、それぞれグループで試行錯誤しならがら前に進めていたのがとても印象的でした。